県で現在受講企業を募集している「IoT技術体験研修会」についてご紹介します。
基礎研修は初心者でも受講可能な難易度ですので、「自社の課題をIoT技術で解決したいが、導入を担当できる人材がいない」とお悩みの方におすすめの研修です。

目次

研修概要(令和4年度)

IoT導入に不可欠な基礎的技術を体験することで、基礎的なIoT技術を活用して自社の課題解決に対応出来る人材の育成を図ります。

  • 対象者
    県内の中小企業(全業種)
  • 費用
    無料 ※1社から複数名参加の場合、研修部材の一部は企業負担
  • 講師
    秋田県産業技術センター研究員
  • 所要日数
    各研修あたり1~2日
  • 開催期間
    令和4年9月から11月末まで(予定)
  • 開催方法
    日対面研修(動画視聴による座学、Web会議によるフォローアップ・実習)

研修メニューの紹介

研修は次の3つから選択していただきます。(複数選択可)
なお、ネットワーク/センサ特化研修は、基礎技術研修を受講した方が対象です。

  • 基礎技術研修
    IoTの基礎を座学で学んだ後、自分で組み立てたIoTデバイスを使って、データの収集や通信を体験します。
    座学では、そもそもIoTとは何なのかという基本的な知識や、IoT導入のメリット・デメリット、IoTの導入事例などを学びます。実習では、基盤の組み立てから行い、センサから取得した温度や光のデータの通信や、プログラムの作成に挑戦します。
  • ネットワーク特化研修
    IoTネットワークの基礎知識や、IoTを活用していくうえで必要となる特定の技術を座学で学びます。さらに、ラズベリーパイなどの機材をIoT向けの設定にする方法や、IoT技術導入時に活用できる新しい使い方を体験します。
  • センサ特化研修
    センサそのものについての基礎知識に加え、IoT向けセンサの回路制作を学びます。ESP32(マイクロコントローラー)を用いたアナログデジタル変換や、デジタル出力のセンサを用いて数値を得る実習を行います。

各産業におけるIoT技術の活用事例

製造業①

株式会社タニタハウジングウェアが導入した「iXacs」は、今まで見えなかったり手書きで記録したりしていた製造ラインの状況を自動で可視化できるIoTシステムです。製造スタッフが1機に1台設置したタブレット端末を操作するだけで、管理者が現場にいなくても可動率や停止要因などの情報をリアルタイムで確認できるようになり、感覚ではなくデータに基づいた業務改善を進められるようになりました。

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製造業②

株式会社秋田酒類製造株式会社は、発酵中の日本酒のアルコール分などを推算するシステム発酵タンクの温度などを定期的に取得しそのデータを遠隔で閲覧できるシステムを開発・導入しました。麹づくりや発酵タンクの経過を瞬時に確認できるようになり、温度を目視するための現場への移動や記録による蔵人の負担削減や作業効率化に役立っています。

→株式会社秋田酒類製造株式会社 取組の詳細はこちら

物流業

有限会社石田運輸商会が導入した動態管理システム「MOVO Fleet」は、トラックに装着したIoT端末から、現在位置や配送ルート、到着予定時刻を把握できるサービスです。これらの情報から、管理者が状況に応じて臨機応変に経路を指示できるようになり、輸配送の問い合わせ対応の精度向上にも役立っています。

→有限会社石田運輸商会 取組の詳細はこちら

農業

株式会社秋田農販は、ハウス内の環境データを取得するシステムと、現在地の正確な環境データを取得するシステムを導入しました。温度・湿度・二酸化炭素濃度・水分量のデータをグラフで解析することで、最適な光合成時間や各環境の必要量・不足量が明確になり、管理の効率化やコスト削減につながっています。

→株式会社秋田農販 取組の詳細はこちら

医療・福祉

株式会社秋田テクノデザインが提供する「排泄センサー『しらせるぞう』」は、尿取りパットに装着したセンサから取得した尿量を、パソコンやスマートフォンで確認できる製品です。尿量情報を蓄積することにより。適切なタイミングでのパットの交換や、排尿パターンを反映したケアの計画ができるようになります。

→株式会社秋田テクノデザイン 取組の詳細はこちら

県担当者(デジタル初心者)も受講しました

文系学部出身で、機械やデジタルは完全に初心者の担当者が、実際に基礎研修を受講しました。
基盤を組み立てるのは中学校の電子工作の授業以来、プログラミングは初めての体験です。
WEB会議で実技研修
うまくいかないところや分からないところを講師にフォローしてもらいながら研修を進めます。

データの処理フローを作成
ノーコード・ローコード開発のため知識なしでも感覚的に操作できました!

温度データをスマホに表示

温度の変化をリアルタイムで確認できます。うまく通信させることができ、達成感を感じました!

まず、「デジタル初心者の自分でも、IoTに挑戦できそうだな」と感じました。
基盤の組み立てやソフトウェアの扱いには少し苦労しましたが、講師のフォローもあり最終的には研修で用意された実習メニューをすべて修了できました。「慣れれば一人でも扱えるようになりそう」と思えるくらいの難易度です。
また、どのような目的のために何のデータをとるかというアイデア次第で、今回の研修で使用した低価格な部材でも、様々なことができる可能性を感じました。
基礎技術研修はデジタル初心者におすすめの研修ですので、IoT技術体験研修をぜひご活用ください。

申し込みについて

  • 期限
    令和4年10月末まで
    希望する開催日の1か月前までを目途にお申し込みください。
    ※予算に達し次第、募集を締め切ることがあります。
  • 方法
    こちらの申込フォームからお申し込みください。