県では、県内中高生等を対象に、プログラミングスキル習得を通じてデジタル技術を活用した地域課題解決への関心を高めることを目的として、アプリやゲームなどのオリジナル作品の制作、アイデアを生み出すためのワークショップなどを行う「Akita デジタルキャンプ 3DAYS 2023」を開催しました。

開催概要

  • 日程
    令和5年11月3日(金・祝)~11月5日(日)
  • 場所
    Connect Labo OMOCE(秋田市中通4丁目4-4 NTT東日本秋田支店ビル2階)
  • 参加費
    無料
  • 対象
    秋田県内の学校に通学する中学生・高校生・高等専修学校の学生等
  • 参加者数
    39名

当日の様子

今回のキャンプでは、iPhoneアプリプログラミング、Unityゲームプログラミング、映像制作、Webデザインの4つのコースの中から自分の興味にあったコースを選択し、オリジナル作品の開発に3日間かけて取り組みました。

Day1

■オープニング・自己紹介
会場に到着し、まずはお揃いのTシャツに着替えます!
オープニングでは「Apple Vision Pro」のムービーを流し、近い将来デジタル技術によってできることが格段に広がっていくことを説明しました。また、「秋田県DX推進計画が目指す秋田の未来」として、秋田県でもあらゆる分野で先進的なデジタル技術の活用が進められていることを紹介しました。

■アクティビティ「Pasta Tower Challenge」
アイスブレイクとして、パスタを組み合わせてタワーを作成し、高さを競い合うアクティビティを行いました。3日間一緒に取り組むチームでのチームワークを高めたほか、タワーの組み立てを通して「小さく早く作る」「作ってから大きくする」「トライ&エラーが大事」という開発作業につながるポイントを学びました。(優勝チームの高さは87cm!県庁関係者で構成した大人チームは1cm及ばず、86cmという結果でした。)

■開発
多くの参加者がプログラミング初心者の中、教材を見たり大学生メンターにアドバイスをもらったりしながら開発に取り組みました。保存を忘れて開発物が消えてしまった人もちらほら…開発の楽しさ・難しさのほか「あるある」も体験しました。

DAY2

アクティビティ「AIストライク」
お題のキャラクターにより近い画像の生成を目指して、AIへ入力するプロンプトをチームで相談しながら取り組みました。的外れな画像に笑いつつ、AIを活用すると人が思いつかないような様々なものを生み出すことができ、創造の幅が広がることを学びました。

■開発
教材を参考にして制作した土台を、自分のオリジナリティを加えてアレンジする作業を進めました。プログラミングやグループにも慣れ、メンバー同士でアドバイスしあったりメンターに積極的に質問したりして楽しそうな姿が見られました。

■アイデアワークショップ
「秋田県の売り込み」「秋田県に若者を呼び込む方法」をテーマに、アイデア創出に挑戦しました。秋田に関するキーワードと自分の好きなことをかけ合わせてブレインストーミングを行い、「田沢湖×ミステリー…たつこ像の伝説を題材にしたミステリーゲーム」や、「日本酒×野球…球場でビールの代わりに日本酒の飲み比べができるサービス」などのアイデアが生まれました。

DAY3

企業講演(スリー株式会社 取締役/CTO 奥村 裕之 氏)
大館市でVR・ARシステム開発事業を展開するスリー株式会社の奥村氏をお招きし、現在の仕事内容や、会社を創業するまでの経験などについてご講演いただきました。
「成功の反対は、失敗ではなく挑戦しないことで、失敗は成功へのプロセスの一つ。今回プログラミングがうまくいかないと感じている人もいるかもしれないけれど、このキャンプに挑戦したこと自体が素晴らしいことです。」とメッセージをいただきました。

■開発
共有会・体験会に向け、開発物の最終調整を行いました。共有会が始まる直前までコードを打ち込む手を止めない参加者が多く、「よりよい開発物にしたい」「ここまでなんとか完成させたい」とこだわりを持ってブラッシュアップし続けていました。

■共有会・体験会
共有会では、制作した作品の説明やこだわったポイント、キャンプの感想を発表し合ったほか、体験会では実際にそれぞれが制作したゲームやアプリで実際に遊んだり映像やWebサイトを見たりして、参加者同士で感想を言い合いながら楽しんでいました。

■修了式
担当メンターから参加者一人ひとりに宛てて書いた直筆メッセージとともに、修了書を手渡ししました。メンターのメッセージでは、3日間で参加者がどのように成長したかや開発物で素晴らしかった点などが書かれており、参加者も達成感ややりがいを感じることができたと思います。
初日は緊張した面持ちで会場へ来た参加者の方々が、キャンプを通して仲良くなった仲間もでき、最終日は笑顔で帰宅していった姿がとても印象的でした。

参加者の感想

  • 普段絶対に変わらないような人と交流出来て楽しかったし、ほぼ何も知らない状態からある程度パソコンについて知れた。
  • 私は将来ソフトウェアのシステム開発に携わりたいと考えていて、業界の仕組みなどを調べたりしていたのですが、実際にプログラミングをする機会はなかなかなかったので今回のキャンプで沢山のことを学ぶことができました。
  • 開発は難しかったが、試行錯誤の過程が楽しかった。
  • 難しそうだと思ってたけどメンターさんと優しい仲間たちが教えてくれたのでスムーズに進めることができてとても楽しかったです。
  • 教材で学んだことを応用してオリジナルWebサイトを作るのが難しかったけど、自分でサイトを作れるようになる感覚が楽しかった。