独立系ベンダー企業として、
ニーズに対し、自由な発想で付加価値を提供

インタビュー相手

北日本コンピューターサービス株式会社

組織運営部 部長

吉田 義一 さん

秋田に本社を置く独立系ITベンダー企業でありながら、全国の地方自治体をクライアントに持つ「北日本コンピューターサービス株式会社」。福祉行政を下支えする生活保護システムは、全国シェアNo.1です。作る・売る・支えるを自ら担う「三位一体」の考え方で展開する事業内容や社員の働き方について伺いました。

北日本コンピューターサービス株式会社 基本情報(2022年7月現在)
所在地 秋田県秋田市南通築地15番32号
設立 1969年5月
売上高(直近期) 4,692百万円
従業員人数 238名(男性176名、女性62名)
企業紹介ページ

https://digital.pref.akita.lg.jp/enterprise/26

採用ホームページ

https://www.kitacom.co.jp/recruit

主力サービス「生活保護システム」で、全国のお客様と関われる

全国シェアNo.1の生活保護システム「ふれあい」について教えてください。
生活保護事業に関わる業務の効率化を実現するため、相談履歴の検索や決裁機能、ケースワーカーの訪問活動の管理などを電算化したシステムです。昭和56年から開発に着手し、現在552の自治体で活用していただいています。
秋田を拠点に働きながら、全国のクライアントと関わることができますね。
そこが当社の特徴です。SEとしてのキャリアを重ねていく中で、全国各地のさまざまな自治体と関わりながら仕事の経験を積むことができます。多様な人との関わりの中で様々なスキルが身につき、若手であっても頼りになる技術者SEとして成長できる環境や機会が当社にはたくさんあります。営業職においても、大型プロジェクトを受注する経験や、様々な自治体の事情を理解することなど、大きな仕事を身をもって経験することができます。

自由な発想でニーズに合うシステムを作る

主軸商品以外にも、さまざまな事業に取り組まれているそうですね。
近年は、民間企業のデジタル化に関する案件に力を入れています。例えば、顧客対応をAIが支援するシステム「ふれあいコンシェルジュ」や、企業ごとにシステムを作り上げるオンリーワンの受託開発などです。既存の事業のみに依存しすぎると経営リスクが高まると言われていますので、変化が速いIT業界ではいろいろなことにトライしていくことが大事だと考えています。

2022年に誕生した、クラウドサービスのデジタルサポートなどDXの中核を担う新拠点「C-CUBE」

主軸の事業、新規の事業…。さまざまな取組の中で、大切にされていることは?
自社製品を三位一体(作る・売る・支える)で提供する体制です。私たちは創業時から、大手企業の資本が入っていない独立系のIT企業として、誰にも縛られずに自由な発想でアイデアを具体化できることを強みとしてきました。自由な発想で業務を行うには、販売からアフターフォローまで自分たちが担当するという責任が必要です。そうしたお客様第一の取組が、三位一体の一貫主義をつくってきたとも言えます。

コミュニケーションを“楽しむ”働き方

三位一体の体制を大切にされている御社が求める人物像について、教えてください。
ずばり、コミュニケーションを“楽しめる”人です。入社後の若手に入社前と入社後のギャップを聞くと、「デスクワークでプログラミングをするイメージで入社したが、実際には関係者とのミーティングや対話の時間が多い」という点がよく挙げられます。開発チームを組んで他部署の社員と連携して動いたり、クライアントからニーズを引き出したりすることなど、人と人がコミュニケーションをとることの中には容易に進まない案件もあります。そのため、コミュニケーションの”能力がある人”というよりは、“楽しめる人”が、当社で働くことを楽しめる人だと思います。
情報系の勉強をしたことがない学生の中にも、ICT業界に興味を持っている方は多いです。知識やスキルアップのサポート、働きやすさの面にはどのようなものがありますか?
新人研修のほかに、階層別研修、e-Learningなどを整備しています。外部の方から「研修制度が手厚いね」というお言葉をいただくことが多いですが、我々としては座学ではなくOJTがメインの研修と捉えています。業務を進めていく中で仕事を覚えることが一番多いですから。
また、在宅勤務など色々な働き方への対応や育休制度の推進をしています。2021年には、女性だけでなく男性の育休取得実績、休暇制度の拡充などが評価され、秋田県子ども・子育て支援知事表彰を受賞しました。男性の育休取得率もようやく100%が見えて、社員のワーク・ライフ・バランスの充実のためにはまだまだ取り組めることがあると思っています。
各種取り組みはこちらから
最後に、学生へ一言アドバイスをお願いいたします。
学生時代に取り組んでおくべきことについてよく聞かれますが、
・外部からたくさんの刺激を受ける
・学校以外でのコミュニティを多く持つ
・イベントなどでリーダー性を発揮する経験を得る
・接客などのアルバイト経験をして、人と接することに臆さない気持ちを育む
などの経験をするとよいと思います。
先ほど挙げた「コミュニケーションを楽しめる人」の他にも、笑顔のある人、素直な人、安定よりも変化を楽しめる人、新しいことにチャレンジできる人…。ひとつでも当てはまる人は大歓迎です!