DXをキーワードに幅広いサービス展開を推進
適性・希望にあった部署で若手が活躍中

インタビュー相手

エイデイケイ富士システム株式会社

DX戦略部 DX推進課 佐藤 翔太 さん
企画部   企画課   加藤 伸彦 さん(採用担当)

ここ数年で「DXセンター」や「Semboku Workplex」などの新拠点を次々に開設し、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進に力を入れる「エイデイケイ富士システム株式会社」。幅広い業務の内容と、若手社員の働き方について伺いました。

エイデイケイ富士システム株式会社 基本情報(2022年7月現在)
所在地 秋田県秋田市手形字山崎110-3
設立 1982年1月
売上高(直近期) 1,960百万円
従業員人数 104名(男性89名、女性15名)
企業紹介ページ https://digital.pref.akita.lg.jp/enterprise/101

ビジネス変革の新拠点「DXセンター」と「Semboku Workplex」

現在担当されている業務について教えてください。
佐藤:私が所属するDX推進課は、様々な課題の解決や付加価値の創造を提案・実現できるDXの導入業務を行なっています。私が主に担当しているのは、建設業向けのシステム「Site Eye」の開発業務です。このシステムは、作業者の健康管理や工数管理・原価管理、危険な動きをカメラで捉えて知らせてくれるなど、わざわざ管理者が現場に行くことなく建設現場で必要な業務を一元で管理できるソリューションです。
また、当課はパッケージ商品以外にも、パソコンでの事務作業を自動化する「RPA」や、紙に書かれた手書き文字を読み取って電子化する「AI-OCR」などのツールを活用して、お客様の業務効率化を支援しています。私は、様々なツールの中でも「AI」を活用した業務改善を提案しています。
そういったビジネス変革を進める拠点として、DXセンターを2020年から本格的に活用し始めました。DXセンターには、DXに関するセミナーなどを行う「DX Lab」や、RPAツールを体験できる「!(びっくり)センター秋田」などが入っています。
社内でも、DXはもちろん、ニューノーマルな働き方を推進しているとお聞きしました。
佐藤:以前は介護など特別な事情がある人のみが活用していたテレワークの制度も、ここ数年で普通の選択肢になっています。もちろんプロジェクトの進度によっては出社することもありますが、基本はSlackやビデオ会議システムを活用して問題なく進めることができています。
また、仙北市に昨年3月オープンしたテレワーク&ワーケーションオフィスSemboku Workplex(センボクワークプレックス)の運営もDX推進課で担当しています。社員が持ち回りで常駐し、テレワークで自らワーケーションを実践しながら、利用者や見学者の対応をしています。
Semboku Workplexはあきた芸術村内にありますので、働きながらわらび劇場など隣接する文化施設や宿泊施設・温泉、レストランなどを楽しむことができる点が最大の魅力です。

Semboku Workplex

幅広いサービス展開と、人材の適性配置が強み

御社の強み、そして働く側から見た魅力はどこにあると思いますか?
佐藤:弊社の業務内容はシステム等の組み込みからDXまでと業務幅の広さが特徴です。働くうえでの魅力は、その幅広い業務内容の中から、自分の適性や希望に応じて部署を決定してもらえる点です。もちろん、新卒者の場合はさまざまな部署での適性を見る期間が必要ですが、それ以外の社員はヒアリングを実施したうえで、自分の要望と会社の方向性がマッチすれば希望が叶う仕組みになっています。年に一度のヒアリングのほか、面談実施の希望を伝えると、都度対応してもらえるので、自分の意思を話す機会がしっかりと設けられています。
また、業務に当たるうえで若手メンバーの意見をしっかりと取り入れてもらえる点も、弊社の魅力のひとつです。私自身の経験で、「Site Eye」の仕様書を作成する際に色々と資料を作っている中で、「こういう仕様のほうがお客様が使いやすいのではないか」と上司に相談したところ、実際にシステムに反映してもらえたことがあります。
システムに自分の考えが反映される点は、モチベーションの向上にもつながっています。
ほかにも、やりがいを感じる場面があれば、教えてください。
佐藤:自分で新しい知識や技術を身に着けながら、お客様の課題解決に貢献できる点です。特に、私が担当しているAIは新しい技術のため今後もずっと発展していく分野ですので、勉強には苦労していますが、業務の中で研究開発しながら、新しい知識・技術を身につけていくことができます。そのようにして身につけた技術を、お客様の業務改善に活かせることにやりがいを感じています。
研修制度について教えてください。
佐藤:会社の制度として、DX検定などの資格取得支援もあり、受験対策テキストの配布や、合格一時金の支給の制度が充実しています。AI技術を学ぶために色々な試験を受けていますが、その際も支援をもらって受験しました。
また、私は学生時代に情報系の勉強をしていましたが、学生時代に学ぶ内容と、実際に入社後必要になる内容は全く違うと感じました。その点は、3~4ヶ月間の新人研修で基礎知識を学んだ後、OJT研修で座学では足りない部分を学ぶことで、フォローできました。そのため、文系出身者や、理系でも情報系の勉強をしてこなかったという人も安心して業務に当たることができます。

業務に向き合えることが知識・経験よりも重要

秋田県内のICT企業へ就職した決め手があれば、教えてください。
佐藤:実は、大学生時代には県外の企業に就職しようと考えていました。その後、大学院に進学し、学内での就職イベントなどで企業の方の講話などを聞く機会が何度かありました。その際、秋田県内の企業を色々調べたり見たりしている内に、「県内のICT企業でも面白いことをやっている」と分かったことがきっかけで県内のICT企業に就職することを決めました。
どのような人が御社に向いていると思いますか?
佐藤:まず、弊社に入社するにあたっては、情報系学部以外の出身者やプログラミングの経験がない方でも問題ないと思います。もちろん、情報系の知識が豊富であったり、プログラミングが得意なことに越したことはありませんが、それよりも大事なことは、何かひとつの物事にまっすぐ取り組む事ができることです。勉強する幅の広い情報関連業界だからこそ、担当業務に関連する技術にしっかりと向き合える人材が向いていると思います。
加藤:我々は、システムやソリューションなどのITを道具にして、お客様の困りごとを解決するという仕事をしています。そのため、お客様のビジネスに貢献するところにやりがいを感じられる人は、弊社に向いている人材だと思います。
また、ITは継続的に学んでスキルアップしていかなければならない分野のため、一つの物事にまっすぐに取り組んでいくことができる方は、この業界で長く働いていくことができると思います。
最後に、ICT企業への就職を考えている人へのアドバイスをお願いいたします。
佐藤:学生の方は、今は学校の勉強を頑張っているところかと思います。継続は力なりという言葉があるように、いずれ就職活動の時期に入ったときにその努力した経験が活きてきます。やはり、学校の勉強がおろそかになると、就職活動もおろそかになってしまうと思います。学校の勉強でなくてもよいので、ひとつだけでも何かやり遂げることを経験しておけば、自ずと就職活動やそれ以外の場面でも目標を達成できると思います。ICT企業に限った話ではありませんが、ひとつのことに取り組むことを頑張ってほしいと思います。

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