首都圏からのUターンに最適
県南で地元貢献+首都圏の仕事を担う!

インタビュー相手

渡敬情報システム株式会社

常務取締役

藤原 弘樹 さん

秋田県の県南、横手市に本社を置き、創業から30年間県内の民間企業に対してシステム提案を行っている「渡敬情報システム株式会社」。2010年からは事業拡大を図り、関東圏、関西圏を中心とする全国のクライアントに対して、コンサルティングやシステムの開発・導入を行っています。
今回は、同社の特徴である「元請けの中小企業」であることの魅力と社員の働き方について伺いました。

渡敬情報システム株式会社 基本情報(2022年7月現在)
所在地 秋田県横手市横手町大関越92
設立 1991年8月
売上高(直近期) 500百万円
従業員人数 38名(男性31名、女性7名)
企業紹介ページ https://digital.pref.akita.lg.jp/enterprise/128

「元請け100%の中小企業」だからこそのやりがい

御社の特徴を一言で教えてください。
「元請け100%の中小企業」であることが特徴です。
「元請け」というのは「下請け」ではないということ。「中小企業」というのは「大企業ではない」ということです。
「下請け」というのは元請け企業の設計書通りに開発することが求められており、お客様に対して提案をしたり、「どうしたらお客様に喜んでもらえるだろう」と考えたりする余地がほとんどありません。その点、私たちは「元請け」の立場として、お客様とコミュニケーションを取りながら仕事ができています。
また、元請けでありながら「中小企業」であるということも大きな特徴です。元請け企業となるのはいわゆる大企業が中心で、大企業ならではの仕事もあるのですが、私たちは従業員40人ほどの中小企業です。そのため、自分が関わった仕事の成果が大企業よりも見えやすく、仕事へのやりがいにつながりやすいと考えています。
元請け100%ということですが、発注先は秋田県内と県外のどちらが多いですか。
売上高で見れば、県外の仕事が半分以上を占めています。
県南の企業として地元に貢献することを大切にするとともに、関東圏や関西圏から仕事を受注し、外貨を獲得しています。
関東圏や関西圏のお客様から求められる仕事は要求水準が高く、社員とお客様との密接なコミュニケーションが必要になりますが、弊社には関東圏からUターンしてきた社員も多く、これまで自分が関わってきた関東圏の仕事に関わりたいという思いから、レベルが高い関東圏の仕事をしたいという社員が少なくありません。
御社ならではの強みのある分野があるのでしょうか。
特殊法人の財務会計が得意分野です。
特殊法人というのは、株式会社ではなく、社団法人や財団法人などの公益な活動をしている団体のことで、個別の取引先の情報は明かせませんが、全国的に有名な公益法人が弊社の財務会計システムを導入しています。
学生や転職者の方と面談をしていると、地方の中小企業が有名な団体と大きな取引をしているのが意外なようで、「そんな大きな仕事をしているんですか?」と驚かれることもあります。

従業員の中には首都圏からのUターン人材や高卒者も

御社で働いている社員の方々はどのような方が多いですか。
先ほども触れましたが、弊社は従業員40人程度のメンバーで、県南出身で一度関東圏のICT企業などで働いてから、地元にUターンしてくる方が多いです。
また、最近は地元の工業系の高校の卒業生を採用するようになりました。
高校の卒業生を採用しているICT企業は全県的に見ても少ないように思います。
多くの企業は大卒や、情報系の技術を学んだ専門学校生から採用していますが、弊社は高校生も採用しています。主にプログラミング系の仕事を担当してもらっていますが、メンター制度を設け、先輩と一緒に働きながら学んでもらっています。日々勉強であることは全ての社員に共通することですが、高校の卒業生であっても3~4年しっかり勉強すれば、一人前に仕事ができるようになります。

テレワークや休暇制度の充実で働きやすい職場づくりを推進

従業員が働きやすいようにするための工夫はありますか。
様々な取組をしていますが、まずはテレワークを紹介します。
コロナ禍への対応もあり、テレワークの推進はここ数年重点的に取り組んできました。その結果、ほぼ全ての業務がスマホとノートパソコンがあれば完結できる体制を構築できました。本日は10人弱がテレワークしているので、社員全体の4分の1ぐらいがテレワークをしています。
オンライン上にバーチャルオフィスを設置し、社員はテレワークでバーチャルオフィスに出社してもよいし、実際に出社して他の社員と顔を合わせながら打ち合わせをしてもよく、社員の希望を踏まえながら実施しています。
なお、オフィス自体がフリーアドレスになっており、出社時に社員がくじを引いて座る場所を決めています。

取材日には、バーチャルオフィスに10名が出社。オフィス内の座席は端末上でくじを引いて決める。

他に働きやすい環境について紹介いただけますか。
他には、アニバーサリー休暇を導入し、社員が休暇を取りやすいよう、いろいろな記念日に取得することを推奨しています。PTAなどの子どもの行事だけではなく、自分の誕生日や配偶者の誕生日、結婚記念日などにアニバーサリー休暇を取得し、有給休暇の法定日数である5日の達成はもちろんのこと、平均取得日10日日程度まで伸びています。
また、育児休業も男性が3ヶ月取っており、そういった面での働きやすさは高いと思います。
女性活躍という観点からみるとどうでしょうか。
女性管理職は、職場の女性が若いこともあってまだいませんが、昇給昇格の制度は男女の区別なく平等に規格がきまっています。一定の勤務日数が経過して、本人のやる気と能力があれば昇格できる仕組みになっているので、今後女性管理職も誕生すると思います。
また、弊社は元々男女で仕事内容の区別をしていませんので、例えば、SEや営業職は男性のイメージがあるかもしれませんが、弊社には女性のSEや営業職もいます。
最後に、ICT企業への就職を考えている人へのアドバイスをお願いします。
現在、関東圏でICT企業に勤めている方や県南出身の学生で、県南に住みながら働きたいという方はお問い合わせください。「元請け100%の中小企業」という特色により、横手市に住みながら、首都圏のお客様と直接取引を行い、顧客度満足度向上に向けた仕事をすることにより、地元に貢献することができます。