「アナログ」「デジタル」の両面から企画・提案!情報伝達の技術で、お客様の課題を解決
インタビュー相手
秋田協同印刷株式会社
戦略企画部 副部長 中山 雅也 さん
秋田協同印刷株式会社 基本情報 | |
所在地 | 〒010-0976 秋田県秋田市八橋南2丁目10-34 |
設立 | 1941年12月 |
従業員人数 | 78名(2024年6月現在) |
企業紹介ページ | https://digital.pref.akita.lg.jp/enterprise/70 |
強みは、アナログもデジタルも提案できること
- まず始めに、御社の特徴について教えてください。
紙媒体の印刷物の制作が会社の原点であることです。時代の変化とともに、お客様のニーズが多様になってきている中で、まだまだ根強い「手に取れる印刷物」へのニーズにも的確に応えられるのが、弊社の強みだと思います。
もちろん、ここ数年で動画制作等のデジタルコンテンツの依頼はかなり増えました。テレビ番組の映像撮影や、企業のリクルート動画制作などの仕事もお受けしています。印刷物を作る時には写真が必要なこともあり、弊社には撮影技術も蓄積されており、そうした技術を生かして、WebデザインやSNS広告、電子書籍、Googleストリートビュー、ドローン空撮、取材・インタビューなど、「情報伝達」に関する様々な要望に対応しています。
- 中山さんが担当しているお仕事について教えてください。
ディレクターとして、印刷物に限らず新規案件の開拓や受注案件の企画立案などを行っています。入社前に県外でファッションデザイナーの仕事をしていたこともあり、入社時は、デザイナーとして採用されました。
その後、「より良いサービスを提供するため、企画段階から事業に携わって仕事をしたい」と感じていたことや、会社として提案営業を強化していくタイミングなどが重なり、営業を経て、今の業務を担当することになりました。
お客様の隠れたニーズを見つけて、解決できるやりがい
- 入社のきっかけは何だったのでしょう。
地元の秋田に戻ってご縁あって紹介を受けたのがきっかけです。
ファッションデザイナー時代から「モノが生み出される現場」が好きだったので、印刷工場という生産現場と接しながら働くのは楽しそうだな、自分のスキルアップにもなりそうだな、と考えて入社を決めました。美しい冊子やおしゃれな誌面が出来上がってくる現場を見ると、気分が上がります。
- 仕事のやりがいと、大変だと感じる点についてそれぞれ教えてください。。
やりがいを感じるのは、お客様の課題を解決できた時です。チラシ、ポスター、冊子などが印刷会社に求められる「成果物」だと考えるのが一般的だと思います。しかし、お客様の話をよく聞くと、「人が集まらない」「会社の業績を上げたい」という隠れたニーズがあったりします。印刷物はお客様が目指すゴールに向かう手法の1つであって、効果を上げるためには手法を選ばず提案するのが大事だと思っています。今は社内のみんなが頑張って様々な制作物を手がけていて、会社全体のデジタルアレルギーがなくなってきました。多様な分野の実績が積み上がると、デザイナーも営業職も意識が変わって、社内に「印刷以外の分野にも積極的にチャレンジしよう」という土壌ができています。
ただ、いまだに「デジタルに弱い」というイメージを払拭することが大変ですね。社名に「印刷」とついているので仕方がないのですが、そうしたイメージを払拭するには、小さくても、少しずつでも、実績を作っていくことしかないと思っています。
社員にも、「失敗しても大丈夫!」「小さくてもチャレンジして実績を積み重ねよう」と伝えていますし、新人に「自社PR動画」を任せるなど、それぞれの立場に応じてチャレンジできる環境をつくっています。社長も「ここはみんなの会社だから、なんでもチャレンジしてみて!利益が上がればみんなに還元するよ」と、背中を押してくれています。
デジタルとアナログを駆使して、秋田を元気に!
- 御社で働く上で大切なことは何だと思いますか。
現状に満足せず、常に疑問を持ち、自分を成長させていくことが大切です。自分の尺度にとらわれず、お客様に満足していただける、より良いサービス・商品を提供したいという視点がある人は、知識やスキルを自然に身につけていくように思いますね。そういう視点のもとになるのは、多様性を理解することです。私自身、ファッションを学ぶために進学した学校でいろんな人に出会って、様々な感性や表現方法に触れたことで、そうした土壌ができたのだと思っています。
人それぞれの違いを意識して、真のお客様のニーズをしっかり聞くことができれば、お客様の立場に立ったより良い提案につながるのです。
- 社員の成長をサポートする取組はありますか。
今後は、言語処理、画像生成などのAIツールの知識を使うシーンがますます多くなると思います。そういった新しい知識やスキルを得るためのセミナー参加等に対して、会社が費用面や勤務時間面をサポートしてくれます。
私も、1年前に、会社のサポートを受けてドローンの国家資格を取得しました。
- 最後に、ICT企業への就職を考えている人へメッセージをお願いします。
弊社は、デジタルとアナログの両方の楽しさを実感できる仕事です!世の中には、画面の中だけで完結しない仕事があります。アナログなものが持つぬくもりや風合いと、最先端の技術を使ったスタイリッシュなものが両立できたら面白いですよね。また、人口減少や少子高齢化による人手不足で地域の行事や催しが難しくなってきている秋田ですが、弊社で働くことは、情報伝達を通じて、顧客である企業や秋田で暮らす皆さん、さらには秋田県全体が抱える課題解決に貢献できるやりがいのある仕事だと考えています。一緒に秋田を盛り上げたいという方は、ぜひお待ちしております。