建設業の「ひと・もの・お金・情報」の視点から
バックオフィス業務のデジタル化を完全サポート

エイデイケイ富士システム株式会社

DX戦略部 部長

川本 健かわもと けん さん

エイデイケイ富士システム株式会社(外部サイトに移動)
 
地域社会のデジタル・トランスフォーメーション実現に向け、幅広い分野のソリューションを提案・実現する「エイデイケイ富士システム株式会社」。
今回は、建設業のデジタル化支援サービス「Site Eye」シリーズについて、サービスのポイントや導入効果などを伺いました。

建設業の課題解決を叶える豊富なサービス展開

今回ご紹介いただける製品・サービスの概要を教えてください。

中小建設業向けのDX実現プラットフォームサービス「Site Eye」をご紹介します。 Site Eyeシリーズ「出面管理サービス・工事原価管理サービス・工事写真台帳サービス・機材管理サービス」などを軸に、現場から事務所までの安心・安全をシームレスに支援します。

製品・サービスの特徴やポイントを教えてください。

建設業の「ひと・もの・お金・情報」という4つの視点から生まれた、豊富なサービスがポイントです。現場から事務所までの多様な業務に対応できる充実したサービスラインナップによる、総合的なバックオフィスの連携をデジタル面から完全サポートします。

建設業界では、長時間労働や深刻な人材不足、高齢化・若年就業者の減少などの多くの課題に直面する中、2024年4月の働き方改革関連法の適用により、労働環境の改善のために様々な対応が求められています。

この「建設業の2024年問題」を解決するのが、「Site Eye」です。「ひと・もの・お金・情報」をクラウド上で管理することで、事務所での非効率な作業や、現場と事務所間の不要な移動を削減し、業務の効率化や生産性の向上を実現します。

開発のきっかけを教えてください。

弊社では元々IoT関連の製品・サービスとして、「Office Eye(オフィス)」「Factory Eye(農業)」「Care Eye(高齢者見守り)」などの「Eyeシリーズ」を展開しています。

今回ご紹介する「Site Eye」は、このシリーズの新分野サービスとして、現場向けDXを目指し、企画・開発したものです。

当初は、元々の「Eyeシリーズ」のIoTの流れもあり、各種工事や林業などの現場で活用できる監視サービスから始まりましたが、その後、お客様との対話からニーズを把握し、「出面管理サービス」をはじめとするサービスメニューを展開してきました。

開発に当たり、難しかったことや工夫したことはありますか。

誰でも簡単にご利用いただけるサービスとなるよう、シンプルな操作画面にしました。

特に「出面管理サービス」では、システム化によって既存業務との差異を感じることがないよう、実際の現場・事務所で行われているような「ホワイトボードに名札プレートを貼り付けてスケジュールを計画する作業」を操作イメージとして採用し、システム上で効率的な作業に変革できるような操作感を実現いたしました。

また、難しかった点は、iPadやタブレットからの利用も前提とした操作性にするという部分です。

普段PCから操作する場合は何気なくドラッグ&ドロップなどで行っていますが、現場で利用する作業員の方は基本的にiPadやタブレットを使用しますので、タッチ操作でも簡単に作業員・機材等のアイコンを配置できる機能の構築に悩みました。難しかった分こだわったところでもありますので、iPadやタブレットからの操作でも十分にご活用いただけるようなサービスになったと思います。

配置計画・スケジュール共有にお困りの中小建設業におすすめ

どのような方に利用してほしいですか。

「作業員や機材の配置計画に手間がかかっている方」や「現場と事務所でのスケジュール共有にお困りの方」にご利用いただきたいと考えています。

まず、はじめに「直感的に操作可能な配置機能」ですが、こちらはマウス操作で簡単に作業員・機材を配置できるほか、時間単位での細やかな計画から工期単位での一括配置などが可能なため、効率的に配置作業を行うことができます。重複して配置された作業員・機材に対しては、赤く警告表示がされるため、事前に人為的なミスを防ぐことも可能です。

次に「多彩なビューアが備わったスケジュール機能」ですが、現場と事務所でリアルタイムのスケジュールを共有可能なことはもちろん、「表示期間」と「作業員・工事現場・機材」といった3つの視点を切り替えてスケジュールをご確認いただくことによって、個人のニーズに沿った最適な表示方法を提供させていただいております。

予定編集画面(時間単位)

スケジュール画面(1週間表示)

また、同様の管理サービスには大企業向けのものも多く、機能が多いことで使いこなせなかったり、難しすぎたりすることがあると聞いています。一方で、Site Eyeは「シンプルでわかりやすい」を意識していますので、中小建設業にぴったりのサービスです。

SiteEye出面管理サービスはお試し版もご用意しておりますので、「作業員や機材の配置計画に手間がかかっている方」や「現場と事務所でのスケジュール共有にお困りの方」は是非一度、特徴と効果をご実感いたきたいと思います。

利用しているお客様からの声を教えてください。

現在主力の出面管理サービスをご利用中のお客様からは、導入したことにより「適材適所の人員配置により臨機応変な人員流動が可能になった」、「責任者が毎朝早く現場に出向き、状況を把握して現場の段取りを決めていく必要がなくなった」、「事務処理のために、現場作業が終わってから会社に戻る必要がなくなった」など、効率化・生産性の向上に繋がっているとのお声をいただいています。

お客様のニーズに即した機能拡充を素早く実現

この製品・サービスについて、今後はどんな展開を予定していますか。

Site Eyeシリーズの新サービスとして、2023年3月頃に工事現場単位で図面や地図などのドキュメント類を管理する「Site Eye図書管理サービス」をリリース予定です。必要な図面・設計書データをすべてクラウド上で保存・管理できるため、事業所でわざわざプリントアウトして現場に持っていく必要がなくなり、作業者間での資料共有も効率性が高まります。

また、当社はシステムを一から作り上げるフルスクラッチ開発を得意としているため、その強みを活かし、お客様の声やご要望などを既存サービスに反映しやすい体制となっています。バージョンアップのサイクルを早くし、すばやく対応できることで、様々なニーズに対応した機能の拡充を予定しています。

 

「Site Eye」を導入した取組事例

株式会社和賀組
「スマートな施工管理で業務バランスをキープ 稼働状況を可視化して適材適所の配置を実現」
→取組の詳細はこちらをご覧ください。